【歴史日記】18/12/12 「働くことを辞めた国ナウル共和国」
お金が降ってこないかな、毎日が日曜日だったらな、税金なくならないかな、医療費と教育費無料にならないかな。
そんな夢のような妄想を毎日してる人も多いと思います。
実はそんな夢を全て現実にした国がありました。
その国は「ナウル共和国」
恐らくほとんどの日本人の人がこの国の存在すら知らないと思います笑
人口は1万人にも満たない世界で3番目に小さい小さな小さな太平洋に浮かぶ島国です。
しかしながらこの国は、冒頭で述べた
・税金無料
・教育費無料
・医療費無料
・国からお金がもらえる(所得は世界トップレベル)
・光熱費無料
・結婚すると国から新居が貰える
という要するに働かずにお金が貰え何も支出しなくても生活できる夢のような国でした。
そんな夢のような生活を実現させることができた理由は、「リン鉱石」にあります。
良質な工業原料にもなるリンは高値で取引されナウル共和国の国土では、このリン鉱石が「島全土」で採掘できました。
採掘できた理由は、膨大な時間をかけてアホウドリその他の海鳥の糞が堆積され国土全体で生成されたことでした。
その為、1968年に独立したナウルは外国人労働者にリン鉱石を採掘させて、その輸出で莫大な外貨を稼ぎ出しました。
何もせず、採掘のみで富が生成される為国民は夢のような生活を享受することができました。
しかし資源というものには限りがあります。ナウルにあるリン鉱石も例外ではありませんでした。何も考えず独立以降採掘を続けた為わずか30年でリンが枯渇したのです。
ナウルの産業=リンだった為国の産業自体が無くなり収入がほぼ0、世界の国々特にオーストラリア、中国、日本等から経済援助を受けるというまさに急転直下の状況に陥り失業率は脅威の90パーセント(元々公務員が10%、その他ニートが90%だった為今まで働かずに生きていた国民が丸ごと失業)になりました。
しかし国民自体働くことを知らないので労働意欲すら沸かない状況だとのことです。
一応裕福な時代に海外の不動産投資をしていたのですが、海外投資はほどんと失敗。資産もほとんど売却し大損をこいています。
夢のようなお伽話は続かないという教訓、ナウル共和国から学べることは意外にも多いのかも知れません。